筆保銀香です

三題噺置き場。縦書きの。段落のところの1マス空きが変なのはご容赦ください。

ほんの小さな反逆心

私は不細工です。目が細くて、鼻が低くて、吹き出物だらけの顔。こんな顔でも、美女の多い埼玉生まれなんです。

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あまい

あ、白だ。
 クラスの女の子、カナちゃんのお腹の肌色の中、色が剥げて白色になっているところが見えた。

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蔵の女

蔵の中に女がいる。そんな逸話をいろいろと聞いてきたが、俺の女が一番美しいと思う。

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彼女にとって

「私の居場所になって」
 そう言われてから、僕は彼女の「居場所」となった。

「あなたは私の大事な人よ」
 そっと僕の背中に頬を寄せた彼女が言った。
「あなたは私の大事な人」
 そう言われてから、僕は彼女の大事な「人」となった。

ぱんっ、と気持ちの良い音がする。
 僕と話していたクラスメイトの女の子。僕の手を両手で包んでぎゅっと握った女の子。
 その子に向かって彼女が力いっぱい手のひらを叩き付けた。
 涙を流して去る女の子。
 それを目で追う僕の顔をぐいっと引き寄せた彼女が言う。
「あなたは私のものよ」
 そう言われてから、僕は彼女の「もの」となった。

妖怪三題噺「人、物、場所」
https://twitter.com/3dai_yokai

人間椅子の所

人でいたくない。物でもいたくない。どこにもいたくない。そう思いながら今日も誰かに座られる。

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ドーナツ処刑台

僕の理想はただの理想でしかなくて、僕の現実だけが現実的すぎて泣けてくる。僕は死にたいんだ。ただ、死にたいだけなんだ。

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愚かな若者たち

なんとなく、エッセイ的なものを書こう。三題噺という何が出てくるかわからない魔法のランプみたいなものでエッセイというのも場違いかもしれないけれど、とにかく今日はそんな気分で。

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