美術の時間、横の席を見ると、クラスメイトの木下が血を流していた。指先に開いた小さな傷から流れていく血を、私と木下はただ呆然と眺めていた。その血は指の裏側に回り込んで、机の上にあった白い画用紙の上におちた。
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